メタボリックシンドロームとは
腹囲が基準値以上で、高血糖・高血圧・脂質異常など、1つでも該当した場合は「メタボリックシンドローム予備群該当」、2つ以上該当した場合は「メタボリックシンドローム基準該当」 となります。
生活習慣病とは
1. 主な生活習慣病
-
糖尿病
血液中の血糖値が多くなりすぎ、進行すると動脈硬化が進み、脳卒中や虚血性心疾患になりやすくなります。また3大合併症として、網膜症、腎症、神経障害があり、失明や透析につながる病気でもあります。
-
高血圧
日本人の高血圧の最大の原因は、食塩のとりすぎです。若年・中年男性では、肥満が原因の高血圧も増えています。飲酒、運動不足も高血圧の原因です。喫煙と並んで、最大の生活習慣病リスク要因です。
-
脂質異常症
脂質の異常には、LDLコレステロール(悪玉コレステロール)、HDLコレステロール(善玉コレステロール)、トリグリセライド(中性脂肪)の血中濃度の異常があります。これらは動脈硬化の促進と関連します。
-
虚血性心疾患
狭心症・心筋梗塞などの心臓病で、喫煙やLDLコレステロールの高値、高血圧などにより心臓の血管の動脈硬化が進行すると、狭心症や心筋梗塞などの虚血性心疾患を引き起こしやすくなります。
-
脳血管障害・脳卒中
脳血管障害(脳卒中)には、脳の血管が詰まる脳梗塞と脳の血管が破れる脳出血、くも膜下出血があります。いずれも高血圧が最大の原因です。
-
高尿酸血症
血液中の尿酸が高い状態が高尿酸血症です。痛風や腎結石、尿路結石の原因であるほか、高尿酸血症がある人では、肥満や高血圧、脂質異常症、高血糖を複合的に合併することが多くなっています。
2. 生活習慣病の死亡割合
生活習慣病は、日本人の死因の約5割を占める
生活習慣病の予防や早期治療につなげるために、メタボリックシンドロームに着目した「特定健診・特定保健指導」を毎年実施しています。
初期の生活習慣病は特に自覚症状がないことが多いため、いつの間にか病気が進行してしまう危険があります。そのため、定期的に健診を受けて自分自身の健康状態を常に正しく把握することが、生活習慣病の早期の発見・治療に重要です。 特定健診は、健康なうちに受診してこそ意味があります。「時間がない」「元気だから大丈夫」などと考えず自分の健康のため、定期的に受診してください。